2019年08月27日

自分らしく
~LGBT コミック&文学~

『おっさんずラブ』と言えは、彼らのピュアな恋愛模様以上に、LGBTがごく当たり前に描かれていることがとにかく画期的なテレビドラマでした。マガジンハウスより『劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD オフィシャルBOOK』が発売されましたが、即日完売。追加が入荷しました。

よしながふみ『きのう何食べた?』(講談社)もゲイ・カップルの日常を描いた料理コミック。ドラマ化もされ人気が浸透。『きのう何食べた?~シロさんの簡単レシピ~』(講談社)も何と10万部突破のベストセラーです。

コミックでは他に、田亀源五郎『弟の夫』(双葉社)、鎌谷悠希『しまなみ誰そ彼』(小学館)、永井三郎『スメルズライクグリーンスピリット SIDE A』(ふゅ~じょんぷろだくと)なども。

2000年に発売された藤野千夜『夏の約束』(講談社)はセクシャル・マイノリティの日常を描いて122回芥川賞を受賞した青春小説。品切で入手不可だったのを、リブロが一括仕入をして文庫版の重版が決まりました。今ならリブロプラス全店で平積み展開中です。

日本文学の中では、三島由紀夫仮面の告白』(新潮文庫)、江國香織『きらきらひかる』(新潮文庫)、東野圭吾『片想い』(文春文庫)、松浦理英子『ナチュラル・ウーマン』(河出文庫)、坂木司『女子的生活』(新潮文庫)などがLGBTを描いています。

翻訳が相次ぐ韓国文学の中にも『娘について』(亜紀書房)というLGBT文学があります。恋人の女性と一緒に実家に戻らざるを得なくなった娘とその母親の葛藤が社会問題と共に描かれ、シン・ドンヨブ文学賞を受賞した作品です。キム・ヘジンさん、もっと翻訳されてほしい作家です。

最近では、当事者たちが自ら書いているものも多くなりました。石川大我『ボクの彼氏はどこにいる?』(講談社文庫)、南和行・吉田昌史『僕たちのカラフルな毎日』(産業編集センター)、杉山文野『ダブルハッピネス』(講談社文庫)、七崎良輔『僕が夫に出会うまで』(文藝春秋)など。

Hugっとプリキュアでは、キュアアンフィニという男の子のプリキュアも登場しました。2013年に同性婚が法律で認められたイギリスでは、王族が同性婚をしたニュースも届きました。E・M・フォースター『モーリス』(光文社古典新訳文庫)の頃からは、時代は大きく変わりました。

フェア・タイトル「自分らしく」は井手上漠ちゃんの言葉からお借りしました。

山井洋子
リブロ 港北東急SC店 店長

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