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    【連載】 リブロプラスとは何か(10)
2019年11月18日

「日販店舗運営株式会社」
【連載】 リブロプラスとは何か(10)

10回目。今回は、これまでに書いてきたことの中間的なまとめとしたい。

リブロプラスは、さまざまな出自をもった社員と店舗を抱えている。もともと旧リブロも西武百貨店、西友、パルコ、あるいは同業他社からの転職組など、多様な人材を擁した企業だったが、オリオン書房やあゆみBOOKSといっしょになることで、さらに幅を広げた。統合から1年が経ち、少しずつ「共通言語」を育んではいるものの、歴史認識の違いは決して小さくない。

このホームページの「ブランド・店舗検索」のところにカーソルを合わせていただければわかる通り、まるでフードビジネスを手広く展開している企業のように、たくさんの屋号がある。書店事業を核とする企業では、珍しい数だろう。言うまでもなく、屋号の違いにはそれぞれの歴史や経緯があり、当然のことながらそれぞれの顧客と個別のリレーションを持っている。

しかも、リブロプラス設立後、さらに屋号が増えた。日販の企画立案で開発された新業態「文喫」「BOOK PARK miyokka!?」。いずれも、リブロプラスが運営会社となっている。

2019年11月16日OPEN!「BOOK PARK miyokka!? イオンタウン四日市泊店」
店内の「プレイパーク」にはアスレチックや砂場もあります。

このような状態で「リブロプラスとは何か」を問うのは、なかなかに難しい。本稿を「不定期・不定形連載。行先不明のまま」始めたのは、最初に何も結論を持っていなかったからにほかならない。

ただ、こうありたい、あるいはこうであればいいとおぼろげに感じていることは、設立時に決めた、この新しい会社の「ビジョン」に書いてある。Flexibility、Diversity、Sustainability。私たちは、何か一つの、単一の形式や様態に固執することなく、さまざまな可能性に開かれていたい。また、そうでなければ、この先「本を売って食べていく」のは難しい時代だとわかっている。そのとき、同じ土壌で育ち、歴史も価値観も共有している同質性の高い集団ではなく、同じ本屋とは思えないほどに異なる経験や知見を持った多様な人材の集まる組織であることが、強みになればよい。

ところで、リブロプラスの会社名を決める際、事前に社内公募があった。そのとき私は、いずれの会社の歴史も背負わずに、新しい会社の「機能」をそのまま名称化したいと考えた。例えば日販グループには、「日販物流サービス」という会社がある。実にわかりやすい。このように、何をする会社なのか、どういう事業領域を持つ会社なのか、すぐにわかる会社名にしたかった。「LIBRO」はイタリア語で「本」を意味する単語だが、説明抜きでわかる人はそんなに多くない。意味を説明しなくても伝わる会社名にしたかった。

私たちの「機能」は何か。つまるところ「店舗運営」だと考えた。だから、シンプルに「日販店舗運営株式会社」と名乗りたかった。横文字がよければ「日販ショップマネジメント」でもよい。その通り、提案した。結果的にはそうならなかったのだが、しかし、リブロプラスの「機能」、私たちの有用性は、日販グループにおける、店舗運営の専門家集団であることにつきる。その専門性を磨くことが、リブロプラスの企業価値を高めることになるはずだ。さて、課題山積である。(次回に続く)

【連載】 リブロプラスとは何か(1)「昔のリブロ」ではなく、現在進行形の話をしよう。
【連載】 リブロプラスとは何か(2)取次と書店。
【連載】リブロプラスとは何か(3)商品部の役割。
【連載】リブロプラスとは何か(4)違いがわかる。
【連載】リブロプラスとは何か(5)東京・立川、オリオン書房。
【連載】リブロプラスとは何か(6)営業の中心は立川にある。
【連載】リブロプラスとは何か(7)新しい店をつくる。
【連載】リブロプラスとは何か(8)BOOK PARK miyokka!?
【連載】リブロプラスとは何か(9)世界の全体を総覧できる場所。

野上 由人
営業本部長

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