2020年11月18日

あさになったのでまどをあけますよ

何年か前に住んでいた家の近くに
小さなカフェがあり
そのお店のカウンターに 月に一度ぐらい
わたしの選んだ絵本を置いてもらう
という日々がありました

あるとき
荒井良二さんの
この絵本を前に
ミルクティーを飲みながら
店主さんからきいたお話です

お店に老夫婦が来られて
みていると
奥さまの方が少しいろんなことが
不自由な様子だったそうです

その奥さまが
この絵本を熱心にみられたあと

わたし この本大好き
これ買って帰りたい

と言われて
店主さんは
これは売り物ではないことを説明し

お連れ合いが
奥さまにそのことをつげると

あら これ買って帰れないの

と よくのみこめない
というふうで
店主さんは

書店に行けばきっと買えるとおもいます

と言ったら
お連れ合いが

本屋に探しに行こうね

と奥さまに言われて
帰られたそうです

それをきかせてもらいながら
たぶん日常生活にいろいろ困難なことがあり
ご夫婦で それをひとつひとつうけとる日々ではないかしら…
そんな奥さまに

大好き

と言ってもらい
ステキな時間を与えることができる
絵本のチカラを改めて
おもった出来事でした

わたし自身も
こころが よれっとなっているときなどに
この絵本のページをめくると
涙がでてきて
そして なんだかホッとします

たくさんの荒井良二さんの絵本のなかでも
スキな一冊です

あさになったのでまどをあけますよ
荒井良二
偕成社
本体1,300円

山口 敦子
リブロ 新大阪店

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