2020年12月14日

自分の仕事をつくる

この本をはじめて手にしたのは
古い洋裁学校のお庭の原っぱにあるカフェの
本棚に置いてあったのが
ふと目についたからでした

それまで
仕事というのは
学生が終わって
次にいくとき
避けて通れないもの
みたいなイメージでしたが
この本に書いてあることは
そういうのとは
ずいぶんちがいました

何人かのインタビューで
綴られているなかで
わたしが
いちばん身近に感じたのは
パン屋さんのお話でした

この仕事はそれまでに経験した仕事に比べて、矛盾がなかったんです。

と言われるルヴァンの甲田さん
あらためて
いま読むと
現代に自分の仕事にそう言える人は
どれくらいいるだろうな
とおもいました

この本を久しぶりに読んでから
かのパン屋さんに行く機会がありました

そしてそこのちいさなパイを買って
(旅先だったので買ったパンは友だちにわたしました)
食べてみて びっくりしました

たしかにパイなんだけれど
わたしのおもうパイとは全然ちがって
なんだかごはんのような
元気のもとみたいな味わいでした

あの本に書かれてあったお話は
こういうことだったんだなあ
ってしみじみしました

いつか
クリエイティブとは
工夫することである
と本で読んだことがあります

この本のなかの
自分の仕事をつくる達人たちから
ほんのすこし
わたしもなにか
工夫をまなべるかもしれません

仕事をするという日々のことを
あたらしい気持ちでながめられる
そんな一冊です

自分の仕事をつくる
西村佳哲
筑摩書房
本体760円

山口 敦子
リブロ 新大阪店

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