
2021年02月04日
ボートやのくまさん
いつだったか
絵本について
ちいさな子どもに
かなしい とか
うれしい とか 言葉で書いても
それはつたわりません
みたいな文章があり
なるほどなあ
とおもった記憶があります
紳士的なくまさんの
いちにちを 淡々と描く
このシリーズを
ちいさかった娘と
なんども 読みました
原文がどんなふうかは
わからないのですが
訳されている文章を
声にだして読むと
リズミカルで
楽しくなります
あたらしくシリーズに加わった
このボートが家という
くまさんのお話を
読んでみると
すこしまえなのでしょうか
イギリスの田舎の暮らしが
そこにあります
ボートに
DARESBURY
とあり
イングランドの村の名前のようです
この物語が
なぜこんなに
胸に響くのか
ふしぎにおもえるのですが
くまさんは
足るを知る
とか
いまに生きる
とかいうことを自然に
していて
ついつい
アタマでばかり
考えて
自分を自分でせきたててしまいがちな
わたしたちに
生きる喜びって
身近にあるんじゃないかな
って
背中で(!)
語っているような気がします…
スージーの
アップルパイカスタードクリームぞえを
ボートでたべたなら
いちにちのおわりに
くまさんのふえで
うたをうたったら
しみじみと
胸に喜びがあふれるでしょう
ちいさな子どもに
そして
近ごろ なんだか
疲れちゃったなあ
という大人にも
ぜひ
手にとってほしい一冊です
ボートやのくまさん
フィービ・ウォージントン/こみやゆう
福音館書店
山口 敦子
リブロ 新大阪店