
2021年02月22日
いま生きているという冒険 増補新版
いつかミュージシャンの方のラジオ番組に
石川直樹さんがゲストでお話されていて
石川さんの写真て
風景に自分が
よっていってる感じがするんですよね
そうなんです
この地球の風景は広大すぎて
ぼくはそこに行って撮らせてもらう
みたいな気持ちです
そんなような会話がありました
作品をみて
ああこの写真家は
風景によっていってるなあ
って おもうんだ
アーティスト同士の会話って
すごいなあ
とおもいました
この本を読んでみると
リアルなデスゾーンを経験したり
いつ命がなくなっても
おかしくない環境や状況に
飛びこんでいって
「生きている実感」で
喜びがあふれる…とは
この世界には
いろんな人が
いろんなことを求めて
あるいは求めずに
生きているんだなあ
としみじみします
「冒険家という肩書きに違和感を抱く」
という
石川直樹さん
「現実に何を体験するか、
と これだけのことに挑みながら
きっぱり言われています
わたしはふと
この世界に敬意をもつ
とか
自分はどんな環境にいても
地球にいる小さな存在だ
と意識する
みたいなことがうかびました
この本を読んで
わたしも
チョモランマに登りたいなあとかは
さっぱり(!)おもわないのですが
わたしの
生きている冒険とはなにかを
あらためて
考えてみようかな
とおもえました
さまざまな写真のなかで
聖地を巡るものに心ひかれましたから
わたしの冒険への小さな鍵が
そこに
あるのかもしれません
そんなふうに
この本を手にとった
あなたの冒険をみつける
ヒントがこのなかに
あるかもしれません
いま生きているという冒険 増補新版
石川直樹
新曜社
山口 敦子
リブロ 新大阪店