2021年03月08日

フェア 災間を生きる私たちのために

「災間」ということば

先月刊行された『言葉をもみほぐす』(*)で、赤坂憲雄氏が引用していたこのことばは仁平典宏氏が発案したもので、現在を「災害と災害の間である」と位置づける思想です。

東日本大震災から10年、阪神淡路大震災からは26年が経過しています。
けれども、新型コロナウィルスの厄災に限らず、これから先も、地震・台風含め、大きな厄災は何度でも来るに違いない。そういう、災害の合間に生きる不安は、うっすらと私たちの生活を覆っています。

赤坂氏は先の本の中で、「東京電力福島第一原発の爆発事故がもたらした、最大の負の影は、われわれが言葉への信頼をなし崩しに奪われたことだ」(p.45)と述べています。絶えざる災害の渦中に生きる私たちのために、ことばは、本は、今なお、よりどころになるでしょうか。

よりどころになる、と思いたい。
よりどころになる、と宣言したい。

店頭で出会った本がお客様にとって、日々の生活のよりどころとなることを願って、いくつかの本を集めました。
ぜひ、店頭でお手にとってください。ご来店、お待ちしております。

フェアリスト

言葉をもみほぐす(*)
赤坂憲雄/藤原辰史/新井卓
岩波書店

海を撃つ
安東量子
みすず書房

その後の震災後文学論
木村朗子
青土社

あわいゆくころ
瀬尾夏美
晶文社

家族写真
笠井千晶
小学館

魂でもいいから、そばにいて
奥野修司
新潮社

つなみ 完全版
森健
文藝春秋

瓦礫から本を生む
土方正志
河出書房新社

ファインダー越しの3・11
安田菜津紀 佐藤慧 渋谷敦志
原書房

その後の福島
吉田千亜
人文書院

魂にふれる 増補新版
若松英輔
亜紀書房

福島モノローグ
いとうせいこう
河出書房新社

 

服部 健太郎
リブロ 新大阪店 店長

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