2021年07月19日

夜廻り猫 7

娘がちいさなとき
夜中に なんどか目覚めて

おかーさん
かゆいー

と言いながら
手や足をぼりぼりかいて

かゆいの いやー
なんでかゆいん?

と言うことが
ときおりありました

そやなあ
生きてるからちゃうかなあ

と言って
娘の手をなでながら

ぼくらはみんな…

という有名な歌を

生きているから かゆいんだ

と いつも 歌いました
(Y先生 ごめんなさい…)

はな(水)ばっかりでるー
とまれへんー

という娘に

そやなあ
それがお金にかわるんやったら
どんどんでて
やったー
って
おもうのになあ

と言って笑ったり…

この本を読んで
そんなふうに
かえ歌を口ずさみながら
なすすべもなく
娘をなでていた夜が
うかびました

寄り添う
という言葉は
なんだかきれいなパッケージのようで
ちょっと使うのをためらってしまうのですが

明日が
来なきゃいい

という少年

誰かをお茶に誘ったことなかった

というおんなの人

友達って
できねえよ…

というおとこの人

心で泣いている
そんな人たちの
そばで

うん うん

とただきいてくれたり
そこにいてくれたりする平蔵さんたち

一見 弱い存在にみえる彼らが
みせてくれる
ユーモアや つよさ

ちいさいようで
生きていくには
大きなものを
ふんわり
おしみなく
みせてくれます

あなたが
もし いま
心で泣いてるなら
この本が
あなたをてらしてくれるでしょう

そして
いまは そうでないかな
とおもうなら
この本をよんで

あなたは
必要な人のそばにいる
存在になれるかもしれません

残念なことに
平蔵さんの

もし そこなおまいさん
泣いておるな?
心で

というお声がけは
あこがれるけれど

わたしには
絶対ぐらい
言ってもらえないなあって
おもいます

なぜなら
心で泣くとか
大人っぽいこと?が
できなくて
だいたい
いつも どこでも
(電車でも カフェでも
人と話してるときも)
すぐぽろぼろ涙を流しちゃうからなあ…

夜廻り猫 7
深谷かほる
講談社

山口 敦子
リブロ 新大阪店

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