2022年03月18日

Blue

表紙がきれいだなと思い、手に取りました。

ビジネス書を手に取るときは自分が欲している情報のものを、小説を手に取るときは著者の名前で手に取るときもありますが、何となく惹かれたものを手に取ることが多いです。なので、思っていたのと違うことも多々あります。今回の作品も裏の説明文を読んで、明るい小説ではないことは分かりました。が、こんなにも深いとは思っていませんでした。

一家殺人事件の犯人を追うのですが、追いかけることより、何故その犯行が行われたのかを重視して描かれています。そこにはネグレクトや外国人労働者問題など、様々な社会問題が関わってきます。このように書くと重く悲しいような内容に思えます。俗にいうイヤミス小説かなと思われるかもしれませんね。でもこの小説は、登場人物の境遇でも幸せな場面がとても印象的なのです。最後までその余韻に浸れるので、読み終わったあとに、疲労感よりも、社会問題は他人事じゃないなと向き合おうとする前向きな気持ちになれます。

語り部が、刑事さん、犯人、犯人の知り合いなど変化して、様々な目線から語られるので飽きることはありません。少し長いですが、その分、読む価値もある小説です。表紙の青に惹かれた方はぜひ、読んでみてくださいませ。

Blue
葉真中顕
光文社

嘉納 芙佐子
リブロ 江坂店

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