2022年06月27日

爆弾

直木賞のエントリー作品が発表されましたね。直木賞、芥川賞候補作で唯一の男性作家さんの本を読んでみました。

普段から時間があれば本を読んでいます。それぐらい本の虫なのですが、『爆弾』を読み終えた後は、久しぶりに、「読んだー!!」って思えるぐらい、読み応えがありました。まるで登山のようでした。最初は頂上が見えませんが、体力があるので登れます。途中から疲れてきてペースが落ちますが、休憩しながら進みます。そして、なんでこんな高い山を選んだんだろうと少し後悔します。頂上が見え隠れしたら、ペースが上がりますが、なかなか近付けません。息切れはするし、荷物は重いし、早く着け!!ってヤケになってきたときに、遂に頂上!!その爽快感が堪りませんよね。頑張った分だけ、見える景色もまた美しいです。

『爆弾』は、警察と容疑者のスズキタゴサクの一騎打ちです。取調室での心理戦と知能戦。読んでいるこっちも、イライラする場面が多いです。言っていることは間違えていないのですが、タゴサクの態度がムカムカしてきます。現場の警察は翻弄されるし、はやく解決して!って急かしたくなります。そうなると、自分も小説の一員になってしまいます。読み終わった後は、この一体感がとても心地よかったです。このずっしりとした読み応えを、ぜひ味わってほしいです。

爆弾
呉勝浩
講談社

嘉納 芙佐子
リブロ 江坂店

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