



『だいぶつさまのうんどうかい』(アリス館刊)
ぶん:苅田澄子 え:中川学
張り切るほどに空回りする大仏さまがかわいらしい。
最後はみんなでにっこり。仏像に詳しくなれるおまけつき。
ぜったいおすすめの1冊です!
今日は、仏さまたちの運動会。
玉入れ、まんじゅう食い競争、組体操……
いろいろな競技をがんばります。
初めて参加の大仏様は、大きなからだで、失敗ばかり。
でも仏様たちがケンカをはじめて、
大仏様大活躍!
定価(本体1,400円+税)/ ISBN:978-4752008033
- 受賞のことば -
苅田澄子さんからのコメント
たくさんの絵本の中から選んでくださって、光栄で嬉しい気持ちで一杯です。どうもありがとうございます。さっそく大仏さまにもご報告して、喜びのお言葉をいただきました。「運動会では何の賞ももらえなかった私が、リブロ絵本大賞を受賞するとは、世の中わからないものですなあ。私の絵本を見てくださった皆様に、幸せが沢山訪れますように!」
アリス館編集部
湯浅さやかさんからのコメント
この度は、素敵な賞に選んでいただき、ありがとうございました。奇想天外でありながら、実は仏様の良さ(キャラクター)が生かされた苅田さんのテキストに、お坊さんでなくては、描けない中川さんの絵が合わさり、今までにない絵本ができたと思っています。仏様の奥深さを、読者の方にもお伝えしたくて、カバーの裏に仏様の解説を入れ、白い部分のまるでない(笑)絵本になってしまいました。今回、この絵本を応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました。
第9回リブロ絵本大賞入賞作品発表

『おかしになりたいピーマン』
岩神愛 作・絵
(岩崎書店)1,400円+税
どうにかお菓子になりたいピーマンの情けない顔が可哀相なのですが、可愛くてつい笑ってしまいます。無事に食べてもらえるといいね。

『オレ、カエルやめるや』
デヴ・ペティ 文 / マイク・ボルト 絵
(マイクロマガジン社)1,600円+税
カエルをやめたいカエルのお話。陽気なカエルくんをとおして親子で 自己肯定をすることを楽しく考えることができる絵本です。

『たからもののあなた』
まつおりかこ 作
(岩崎書店)1,300円+税
仕事も育児も一生懸命に頑張っている親御さんと、さみしい気持ちをぐっとこらえて頑張っているお子さん、ぜひご一緒に 読んでいただきたい絵本です。

『みえるとかみえないとか』
ヨシタケシンスケさく 伊藤亜紗 そうだん
(アリス館)1,400円+税
それぞれがちがうこと、それを理解していくことのおもしろさをあらためてしらされます。ほかのひと(?)とのコミュニケーションの距離感も心地よい絵本です。

『サンカクさん』
マック・バーネット文/ジョン・クラッセン絵
(クレヨンハウス) 1,800円+税
サンカクとシカクのいたずら合戦にどきどきしながら大笑い。これも友情か、と思わせてくれるのは、関西弁の訳だけではないはず。

『サイモンは、ねこである』
ガリア・バーンスタイン作
(あすなろ書房)1,400円+税
小さなこねこサイモンに「ぼくたち、にてますね」と言われた大型ネコ科のみなさんは…?体格や模様が異なっても同じ仲間。ヒトも同じですよね?

リブロ絵本大賞とは
毎年刊行されるたくさんの絵本の中から、リブロ・よむよむ・パルコブックセンター各店の児童書担当者が
「広く紹介したい」「強くおすすめしたい」と思う作品を選ぶ良書発掘企画です。
第9回の今年は、2017年8月から2018年7月の間に刊行された絵本を対象に、
各店の児童書担当者による推薦をもとに 10 作を候補作として選定し、
社内投票により 1 位になった作品を受賞作としました。
今後も、毎年同時期に継続して実施し、「児童書のリブロ」として
独自の良書発掘・情報発信に取り組んでまいります。
これまでのリブロ絵本大賞受賞作品

第2回(2011年)
『ほげちゃん』
やぎ たみこ
(偕成社) 1,000円+税
「ほげちゃん?」と気になったら手にとってください。家族の留守中に大暴れする悪ほげちゃんは私たちのストレスも発散してくれるかも。

第3回(2012年)
『ちくわのわーさん』
岡田よしたか
ブロンズ新社 980円+税
「ほげちゃん?」と気になったら手にとってください。家族の留守中に大暴れする悪ほげちゃんは私たちのストレスも発散してくれるかも。

第4回(2013年)
『だいすき ぎゅっぎゅっ』
フィリス・ゲイシャイトー/
ミム・グリーン/デイヴィッド・ウォーカー
岩崎書店 1,100円+税
「ほげちゃん?」と気になったら手にとってください。家族の留守中に大暴れする悪ほげちゃんは私たちのストレスも発散してくれるかも。
中川 学さんからのコメント
まさかの受賞におどろいています。選んでくださったみなさま、ありがとうございます。おぼうさんをしながら絵を描く仕事もしていますが、「だいぶつさま」は両方していたから描けた絵本でした。随分変な絵を描いてしまって、仏様たちにしかられるかな、と思っていましたが、賞をいただけたところを見ると、そうでもなかったみたいですね。よかった(^^)=3